パリオリンピック開会式で聖火ランナー最終走者を務めた柔道のテディ・リネール選手。
リネール選手は、2007年から世界選手権10退会連続優勝、100kg超級8連覇しています。
こんなにも素晴らしい記録を持っているリネール選手。
最強と言われる一方で、なんと卑怯者とも噂されています。
卑怯者と言われるのは、なぜなのでしょうか？
実際のエピソードも交えて紹介します。
リネールは卑怯者？
リネール選手が卑怯と言われる理由は2つあります。
- 組み合いを避けるような取り組み
- 相手選手への危険行為や挑発
ほんとうに卑怯者なのでしょうか？
実際のエピソードを交えながら、1つずつ詳しくみていきましょう！
リネール卑怯者エピソード①：組み合わない柔道で金メダル
2016年のリオデジャネイロ五輪の決勝戦でリネール選手は原沢久喜選手と対戦しました。
結論からいうと、リネール選手は「組み合わない柔道」を徹底し、金メダルを獲得しました。
その試合の動画がこちらです。
リオオリンピック、酷すぎた。これがリネール式柔道のやり方です
世界大会7連覇中の選手がここまでのブーイングを浴びる。異常です。#柔道 pic.twitter.com/0PZQRH41v7— 金欠 (@kngdoor) August 13, 2016
この取り組みを避ける姿勢が、プライドを捨てた卑怯な態度にも見えてしまいました。
見ている人からしたら、その姿にイライラしてしまったのでしょうね。
しかし、これは戦い方の違いにあります。
リオネール選手は、204cmの高身長と長い腕を生かして、相手の奥襟をつかみ、頭を下げさせて組み合いを避ける防御主体の柔道を得意としています。
一方で、原沢選手は身長191 cm、体重122 ㎏。
リネール選手と比べても体格差がかなりあります。
原澤選手は、海外で出会うすべての選手が自分より体格が大きく不利な状況です。
体格差がある中で、原沢選手は俊敏さを武器に戦ってきました。
こういった戦い方の違いを理解することも大切ですね。
リネール卑怯者エピソード②：一本勝ち直後の危険行為と挑発
2024年8月2日の男子100kg超級の準々決勝でリネール選手はトゥシシビリ選手と対戦。
リネール選手が一本を奪ったあと、乱闘寸前の騒ぎが勃発しました。
そのときの動画がこちらです。
ツシシビリとリネールの幼稚な争い
Guram Tushishvili vs Teddy Riner #柔道 #JUDO pic.twitter.com/6kjcfrlCa1
— (@DDDEmz) August 2, 2024
この一件で、判定はリネール選手の一本勝ちから、トゥシシビリ選手の反則負けになります。
蹴り上げたツシシビリ選手が悪いと非難されました。
しかし、よく確認してみるとリネール選手がトゥシシビリ選手の喉仏を推してるようにみえます。
リネールが、倒れて両手を広げている対戦相手の喉仏を親指で強く押したのです。危険な行為です。
Teddy Riner pushed hard with his thumb on the throat of a player who had fallen and was spreading his hands.
This is a dangerous act.
No wonder he was furious. pic.twitter.com/F4MxPl6Ou7— cristal de nieve (@sqd_ar) August 2, 2024
さらには、畳にあおむけに倒れたトゥシシビリ選手に、リネール選手が挑発するように舌を出していたと判明しました。
#パリ五輪#柔道 男子１００キロ級の準々決勝。フランスの #リネール 選手は一本勝ちした後、対戦相手と一触即発の状態となりました#paris2024 #Olympics
写真特集https://t.co/jP1Mdz7bLS pic.twitter.com/vOojQGPUui
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) August 2, 2024
これに対して、リネール選手の行動にも問題があるという声もあがっています。
リネールは強いかも知れんが柔道の精神は持ち合わせてない。
ジョージアの選手の態度は決して褒められるモノじゃなかったけど、この写真を見る限り、完全にリネールが煽ってるよな。頼むからちゃんと柔道をしてくれ。
これ以上柔道とオリンピックを汚さないでくれ。#JUDO#オリンピック#毎日新聞 https://t.co/t9kdYgpGt4— co−hey (@flyingace1978) August 2, 2024
反則負けになったトゥシシビリ選手は、非スポーツマン行為と判断され退会除外処分になってしましました。
敗者復活戦から除外されて、銅メダル獲得のチャンスもなくなってしまったのです。
一方のリネール選手は、何のお咎めもなし。
決勝戦に進出して、金メダルを獲得しました。
リネールについて海外の反応は
Exclure Guram Tushishvili n’a pas de sens.
J’en ai marre de ce monde de fragile,de victimes!
Il faudra être plus dur pour ce qui arrive…🏴☠️グラム・トゥシシビリを除外するのは意味がありません。
壊れやすい人々と犠牲者のいるこの世界にはうんざりです!
何が起こっても私たちはもっと厳しくならなければなりません… 🏴☠️
Punish Riner for his unsportsmanlike conduct. It’s disgraceful how you only blamed Guram Tushishvili for everything that occured! DISGUSTING act from judo federation have a shame for once. You don’t don’t respect the Georgian judokas, racism is real!
リネールのスポーツマンらしくない行為を罰せよ。起こったことすべてをグラム・トゥシシビリだけに責任転嫁するのは恥ずべきことだ！柔道連盟のひどい行為は恥ずべきことだ。ジョージアの柔道家を尊重しないなんて、人種差別は現実だ！
Teddy Riner est une légende vivante de son sport y’a aucun débat. Faut il pour autant occulter son attitude irrespectueuse? Et nier le fait que c’est bien cette attitude qui est le déclencheur de la réaction certes disproportionnée mais compréhensible de Guram Tushishvili?
テディ・リネールが彼のスポーツの生ける伝説であることに議論の余地はありません。しかし、私たちは彼の失礼な態度を隠すべきでしょうか？そして、この態度こそがグラム・トゥシシビリの確かに不釣り合いではあるが当然の反応の引き金であるという事実を否定するのか？